「ククク……あたしの水着姿は高いよ～？　あたしが一生働かなくて済むくらいの待遇を提供されたら考えなくもないかな～。え？　ナツウソで水着姿があるんじゃないかって？　な、ないから！　そんなことは計画されてないから！」

「わたしはしないかなぁ。むしろ彼の魅力を理解してくれる人がたくさんいて、嬉しい気持ちになるよ」

「勘違いも甚だしいですね。わたしが先輩のことを気にしてるなんてことはあり得ません。それこそ明日地球が滅ぶとしても、先輩のことを気にすることはないですね」

「特に苦労した記憶はないのだけど……そうね、強いて言うなれば帝堂家の会合で本家の人間と顔を合わせる時かしら。彼らには色々と因縁があるから、感情を押し殺すのに……少し、ね」

「やっぱソウじゃない？　あたしがのんびりハンモックに揺られて涎垂らしながら、ぐだーってしてても、きっと毎日食材を集めてきて調理してくれそうだし」

「うん、行ってみたいかな。本音で言い合えるような世界なら、みんな幸せだと思うしね」

「……戻りたいとは思いませんよ。そもそも、わたしは猫の手部に所属したことはありませんし」

「ありがとう。でも、わたしは自分の容姿にそこまで自信があるわけじゃないから……可愛いって言われても、あんまりピンとこないんだ」

「だ、だだだだ大丈夫！　き、きっとソウがあたしを養ってくれ……るよね？（ﾁﾗｯ」

「『名家のお嬢様にして、ミステリアスな生徒会長』というところではないかしら」

「スポークは基本的には部室に住み着いているよー。たまに、あたしが洗濯機に突っ込むために家に持って帰ってる感じかな」

「わたし、自分の行動をコントロール出来てるって自覚していたんだけど……まだまだだなぁって感じたかな。好きって気持ちが溢れてきて、色々と暴走しちゃうこともあったし……あはは」

「私に貴方と付き合うメリットを提示して頂けないかしら。それ次第では考えなくもないけれど……私の目はかなり厳しいわよ？」

「働いてナツウソを一万本買う資金を溜めてください」

「おっぱい、おっぱい、おっぱーーーーーーーーーーーーい！！！」

「イタリアの水の都、ベネチアに行ってみたいかな。そこで運河を巡るゴンドラに櫻井くんと乗って、ゆっくり二人の世界に浸ってみたり……なんてね」

「重い荷物を持ってあげたり、物事を決める際に、決断力を発揮したりすることでしょうか。そういうところに女の子は男らしさを感じると思いますよ……あ、あくまでも一般論として！」

「中々お目が高い。実はこの八重歯には秘密があってだね……詳しくはアキウソで！」

「とにかく笑顔を顔に張り付かせておくことかな。そして『この人はこの人、わたしはわたし』って、割り切っておくことが大切だよ」

「両親は許嫁を作ろうと奮闘しているみたいだけど、全て断っているわ。いくら家柄や人格がよくとも、自分の目にかなう人間でなければ人生のパートナーとしての契りを交わす気は起きないわね」